本講座では、日本古代の重要な史料や時代を取り扱い、世紀を区切ってできるだけ分かり易く入門講座として講義していきます。 第W期は、六世紀の前半期を中心に論じます。具体的には新王朝とも評価される新たな王系から出現した継体天皇の登場、大きな内乱に発展した磐井の乱をとりあげ、当該期における政治・外交の大きな変化について論じます。さらに「任那四県割譲事件」から「任那の滅亡」に至る朝鮮半島情勢の変化についてわかりやすく解説します。 ※2024年4月開講 【カリキュラム】 @1/8(水) 継体天皇の即位 −その系譜と歴史的位置− A2/12(水) 磐井の乱と古代国家 −百済と比較した国家形成史− B3/5(水) 「任那」の滅亡過程 −新羅・百済の加耶侵略
仁藤 敦史:にとう・あつし 国立歴史民俗博物館教授 1960年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科満期退学。博士(文学)。専門は日本古代史(特に古代王権論、都城制成立過程の研究)。現在、国立歴史民俗博物館教授。主な著書に『古代王権と都城』(吉川弘文館)、『古代王権と官僚制』(臨川書店)、『女帝の世紀』(角川書店)、『都はなぜ移るのか−遷都の古代史−』(吉川弘文館)、『卑弥呼と台与』(山川出版社)、『古代王権と支配構造』(吉川弘文館)、『NHKさかのぼり日本史 (10)奈良・飛鳥 “都”がつくる古代国家』(NHK出版)など。
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