日本列島の古墳時代は大型前方後円墳のような厚葬墓が造営され、これらが被葬者の社会的・政治的な関係を象徴的に示すものとして機能していた時代です。一方、古墳の造営は中国大陸や朝鮮半島でも認められ、東アジアの古墳文化は日本列島の古墳文化にも影響を与えました。この講座では、5世紀における中国大陸と朝鮮半島の古墳文化を概観するとともに、日本列島における渡来系文物から対外交流について論じます。(講師・記) *写真は「韓国・慶尚北道慶州市 皇南大塚(新羅)」 第1回(1/18) 中国東晋・五胡十六国時代の古墳文化 朝鮮半島や日本列島の古墳文化に大きな影響を与えた東晋・三燕の古墳文化を概観し、中国大陸における4〜5世紀の古墳文化について論じます。 第2回(2/22) 朝鮮三国時代中期の古墳文化 高句麗・百済・新羅・加耶諸国のおける5世紀の王墓を概観し、朝鮮半島における中期古墳の様相について論じます。 第3回(3/15) 古墳時代中期の古墳文化と対外交流 日本列島各地の5世紀代の古墳に副葬された渡来系文物を概観し、古墳時代中期の対外交流について論じます。
高久 健二:(たかく・けんじ)1967年生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了、韓国・東亜大学校大学院史学科博士課程修了・文学博士取得。九州大学大学院比較社会文化研究科助手、埼玉大学教養学部准教授を経て、現在、専修大学文学部教授。専門は韓国・朝鮮考古学、東アジアの古墳文化。著書:『楽浪古墳文化研究』(学研文化社)
・Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。 ・教室は当日の案内表示をご確認ください。