数ある世界遺産のなかでも、カンボジアのアンコール遺跡群ほど、私たちを魅了してくれるものはないでしょう。三島由紀夫の傑作「ライ王のテラス」の舞台でもあるアンコール・トム、巨大な神々の顔を多数の四面塔として表したバイヨン寺院、江戸時代に仏教の聖地「祇園精舎」とみなされていたアンコール・ワット、浮橋状の参道をもつピラミッド型の寺院バプオンなどの遺跡は、何度訪れてもその壮大さと美しさに感動します。本講座は、バプオン寺院からバイヨン寺院までのアンコール盛期の遺跡群を中心とした、カンボジアの遺跡と美術を考えてゆきます。(講師・記) ※画像説明:バイヨン寺院 <各回テーマ> 第1回 1/9 バプオン遺跡と西メボン出土のナーガに横たわるヴィシュヌ像―アンコール王国の伸長 第2回 2/6 美の殿堂アンコール・ワット―スーリヤヴァルマン2世の偉大なる遺産 第3回 3/6 ナーガ上のブッダとピミアナカ出土の天人像―アンコール・ワットからアンコール・トムへ
北 進一:きた・しんいち 1963年生まれ。中国・山東大学留学。アジア文化史専攻。群馬県立女子大学および高崎経済大学兼任講師。著書に『アシュラブック 興福寺阿修羅像から東大寺不空羂索観音像へ』(美術出版社)、『ほとけを知る 仏像めぐりハンドブック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)。共著に『カラー版 東洋美術史』(美術出版社)、『世界美術大全集 東洋編15 中央アジア』(小学館)、『中国世界遺産の旅3 四川・雲南・チベット』(講談社) ほか 。
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