拙著『三月一一日のシューベルト 音楽批評の試み』は、月刊誌『レコード芸術』の連載「コントラプンクテ 音楽の日月」全22回分を単行本化したもので、2024年12月下旬に音楽之友社から刊行の予定です。基本的にエッセイ集と呼べますが、文学や映画など他ジャンルの話題を積極的に交差させて音楽を考えてみようという「批評」の試みです。とりわけ疫病・戦争・災害といった、人間を襲う災いとの関連で書かれた章が多いのは、連載時期を反映したものと言えるでしょうか。本講座では、具体的に一つの章をとりあげて、音楽を実際に聴きながら、本書の狙いについてお話しします。(講師・記) [■『三月一一日のシューベルト 音楽批評の試み』(音楽之友社)](https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=210140)出版記念講座です。
舩木 篤也:ふなき・あつや 音楽評論家 音楽評論家。1967年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。「読売新聞」で音楽評を、NHK-FMなどでクラシック音楽番組の解説を担当。『レコード芸術』『ステレオサウンド』ほか専門誌、コンサート・プログラムやディスクでも多数執筆。東京芸術大学ほかではドイツ語講師をつとめる。日本ワーグナー協会理事。アフィニス文化財団専門委員。芸術文化振興基金専門委員。共著に『魅惑のオペラ・特別版:ニーベルングの指環』(全4巻、小学館)、『地球音楽ライブラリー:ヘルベルト・フォン・カラヤン』(TOKYO FM出版)、共訳書に『アドルノ 音楽・メディア論』(平凡社)。
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