来年は戦後80年。すでに「戦後」も歴史として検証する時代になりました。すでに21世紀に入って世界は激動の時代に突入したといえます。世界はどこに向かっているのか?そして、日本はどのような国になっていくのか?私たちは不確実な時代のなかで、未来を考えるためにこれまでの歩みを見つめ直す必要があります。本講座では、戦後日本を支えてきたさまざまな制度や価値観(天皇・安全保障・経済成長・家族など)を再検証することで、現在の日本において何か課題なのか、そしてその課題をいかに解決していくべきかを考えていきたいと思います。今期は戦後になって激変する社会のなかで家族像や個人の価値観の変化を検証することでこれからの日本のあり方を考えます。(講師・記) *2024年4月期開講 <各回テーマ(予定)> 1 地域社会秩序の再編―新しい「保守層」 2 都市化と土地神話の創造―大衆消費社会 3 家父長制の崩壊と家族観の変遷―核家族 4 「専業主婦」の盛衰―女性活躍社会 5 情報化社会と東京一極集中―地方消滅 6 人口減少社会と日本の未来―多文化共生
加藤 聖文:駒澤大学教授 1966年愛知県生まれ。2001年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程修了。現在、駒澤大学教授。専攻は日本近現代史、東アジア国際関係史、アーカイブズ学。主な著書に、『「大日本帝国」崩壊』(中公新書)、『満蒙開拓団』(岩波現代全書)、『国民国家と戦争 挫折の日本近代史』(角川選書)、『満鉄全史』 (講談社学術文庫)、『海外引揚の研究 : 忘却された「大日本帝国」 』(岩波書店)ほか。
講義当日に、適宜レジュメを配布します。アップロードも当日になる予定です。
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