在原業平は歌人として有名ですが、百人一首や三十六歌仙絵では弓矢を携えた姿で描かれます。それは業平が近衛少将、中将と武官を歴任したことをあらわしています。大河ドラマでもしばしば、藤原道長や伊周らが弓を扱うシーンが描かれています。平安貴族にとって弓はどういった意味を持っていたのか。実用的な武器としてだけでなく、貴族としてのたしなみや、魔除けとしての意味合いなど、弓のもつさまざまな性格を、史料と説話を通して考えます。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 「怪異学」はフシギなコトやモノについて歴史や文学・民俗の記録を解読することから、その認識を生み出した社会・文化の特質や日本人の心の軌跡を探る新しい学問です。東アジア恠異(かいい)学会の講師陣が、怪異学の世界へと誘います。 -------------------------------------------------------------------------------------------
久留島 元:京都精華大学非常勤講師 1985年生。同志社大学、同大学院修了。博士(国文学)。専門は中世文学、説話。東アジア恠異学会会員、関西現代俳句協会。共著に『説話の中の僧たち』(新典社、2016)、『怪異学の地平』(臨川書店、2018)など
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