イスラームについてさまざまな理解や意見が飛び交っている。どのような思索を進め行動を起こす場合もムスリム(イスラーム教徒)はコーランの言葉に基づこうとする。その意味でクルアーンを知ることはイスラームを知る王道であろう。 クルアーンはムスリムにとっては神の言葉であり、聖典であるが、ひとつの古典として読むこともできるであろう。どのような立場をとるにしろ、なにがどのように書かれているのかを知るのをねらいとして、受講者の方と読み進めてみたい。1月期(1〜3月)は第10章ユーヌスから第11章フードを読む予定です。(講師・記) 2019年1月開講
鎌田 繁:東京大学名誉教授 1951年東京生まれ。東京大学文学部卒。同大学院宗教学宗教史学専門課程及びマッギル大学イスラーム学研究所(カナダ)で学ぶ。東京大学東洋文化研究所教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専門はイスラーム思想(とくに神秘思想、シーア派研究)。著書に『イスラームの深層―「遍在する神」とは何か』NHK出版の他、近年の論考は以下に収載されている。『東大塾 現代イスラーム講義』東京大学出版会(長沢栄治・後藤絵美編 2023 年)、『井筒俊彦の東洋哲学』慶應義塾大学出版会、『身心変容のワザ?技法と伝承』サンガ、『井筒俊彦とイスラーム』慶應義塾大学出版会、『宗教の壁を乗り越える』ノンブル社、『イスラームの神秘主義と聖者信仰』東京大学出版会、『グローバル時代の宗教間対話』 大正大学出版会 、『岩波講座宗教4根源へ 思索の冒険』岩波書店、『アジア学の将来像』東京大学出版会、『講義 宗教の「戦争」論』鈴木董[編]山川出版社。
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