「宗教とは何か」「宗教は何のためにあるのか」「宗教と倫理はどう違うのか」「どうして宗教はたびたび社会問題となるのだろうか」「キリスト教と仏教の教説はどのような点で一致し、またどのような点で違っているのか」「将来の宗教はどのような形態になるだろうか、あるいはなるべきだろうか」等々、宗教にかかわるさまざまな問題を東西の宗教者や哲学者の宗教観を手がかりにして広く深く検討してみたいと思います。 今期はいわゆる鎌倉新仏教の一翼を担った道元禅師(1200−1253)の宗教観をとりあげてみたいと思います。仏道における信仰と修行についての道元の考え方の特質を、親鸞や西田哲学と比較しながら話をする予定です。 (講師記) <各回カリキュラム> 1/9 道元の生涯と思想 2/6 道元の生死観 3/6 道元の自然観
小坂 国継:日本大学名誉教授 1943年生まれ。1966年早稲田大学第一文学部卒業。1971年同大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。1986年より日本大学教授、2014年より日本大学名誉教授。専攻は宗教哲学、現代日本思想、比較思想。著書に、『道元の哲学』『西田幾多郎』『東洋的な生きかた』『環境倫理学ノート』『倫理と宗教の相剋』『近代日本哲学のなかの西田哲学』『鏡のなかのギリシア哲学』(ミネルヴァ書房)、『西田幾多郎の思想』『西洋の哲学・東洋の思想』『全注釈 善の研究』(講談社)、『西田哲学の基層』『明治哲学の研究』『新版西田幾多郎全集』(共編、岩波書店)など。
★1/2は冬季休業のため講座はありません。 ★1月は、1/9(2週目)に行ないます。
★Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。 ★2024年1月期開講。