太陽王ことルイ14世(在位1643−1715年)の最期は、たくさんの歴史家によって語られてきました。歴史書で描かれる王の臨終の場面は、当然ながら、同時代の証言に基づいています。その中でもとくによく知られているのが『ダンジョー侯の日記』で、いくつもの歴史書で引用されてきました。本講義では、ダンジョー侯が書き残した文章と、『ダンジョー侯の日記』を引用する歴史書を突き合わせて検討し、ルイ14世のイメージがどのように形づくられ、後世に伝えられたかを考えていきます。
嶋中 博章:1976年北海道苫小牧市生まれ。1999年奈良大学文学部卒業。2004‐2005年パリ第3大学留学。DEA(Littérature et civilisation françaises)。2009年関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。 主な著書:『太陽王時代のメモワール作者たち』(単著、吉田書店、2014年)、『フランス王妃列伝』(共著、昭和堂、2017年)、『はじめて学ぶフランスの歴史と文化』(共著、ミネルヴァ書房、2020年)、イヴ=マリー・ベルセ『真実のルイ14世』(共訳、昭和堂、2008年)、クリスチアン・ジュオー『マザリナード』(共訳、水声社、2012年)、コレット・ボーヌ『幻想のジャンヌ・ダルク』(共訳、昭和堂、2014年)など。
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