第二次世界大戦が終了した1945年8月15日よりすでに79年のときが流れました。日本社会はこの79年間にどのような変動を経験し、どこに向かおうとしているのでしょうか。高学歴化、高度経済成長とその後の「失われた30年」、少子化と人口減少、晩婚化、高齢化、非正規雇用の増大といった、社会変動の趨勢を、社会学のキーワードを用いて学んでいきます。グローバル化のなかで未来社会をデザインすることにも、受講生の皆さんと挑戦してみましょう。 講義予定 (1月)地位の一貫性・非一貫性とは何か 社会階層研究のなかに地位の一貫性・非一貫性というテーマがあります。 おそらくはじめて耳にする言葉だと思いますが、この言葉を理解した上で、政治的態度、権威主義的態度について考えていきます。時間があれば、あの20世紀前半の世界を震撼させたナチズムについてもお話しましょう。 (2月) AI、ロボットが社会にもたらす影響を考える AIとロボットの発展が驚異的なスピードで進んでいます。 将来の生活では、AIとロボットがもっと身近なものになることは間違いありませんが、 AIやロボットが作動して事故が起こった時に、責任をとるのは誰なのでしょうか。 (3月).将来社会をデザインする 2050年の日本社会、世界社会はどうなっているのでしょうか。 多くの人にとっては、見当もつかない話です。単なる空想にならないような考え方をスタートさせるにはどうしたらいいのでしょうか。皆さんと考えてみましょう。 1回ずつの受講も可能です。(会員3,410円 一般3,960円)
友枝 敏雄:九州大学名誉教授、大阪大学名誉教授 東京大学文学部卒、同大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学助手、中央大学専任講師を経て、九州大学文学部助教授、九州大学文学部教授、同大学院文学研究科教授、人間環境学研究院教授、大阪大学大学院人間科学研究科教授、同人間科学研究科長、人間科学部長、日本学術会議第一部会員等を歴任。現在九州大学名誉教授、大阪大学名誉教授。 専攻分野は社会学。特に理論社会学、社会変動分析、意識調査データの分析。著書は、『モダンの終焉と秩序形成』(有斐閣、1998年)、『リスク社会を生きる若者たち−高校生の意識調査から−』(編著、大阪大学出版会、2015年)、『社会学の力−最重要概念・命題集−改訂版』(共編著、有斐閣、2023年)など。
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