この古墳は戦後間もない昭和24(1949)年8月に主体部が盗掘され、同年10月と翌年8月に奈良県教育委員会によって緊急確認調査が実施された。その後平成24(2012)年度から橿原考古学研究所によって「東アジアにおける初期都宮および王墓の考古学的研究」をテーマに発掘調査が実施され、その整理を兼ねて、令和2年〜令和5年にかけて「日本における初期王陵の実態解明―「国産化という産業革命」の視点からー」というテーマで学際的な整理・研究が実施された。この度その成果が公表されたので紹介したい。
茂木 雅博:茨城大学名誉教授 もぎ・まさひろ 1941年生まれ。國學院大卒。茨城大教授を経て現職。著書に『前方後方墳』(雄山閣)、『古墳時代寿陵の研究』(同)、『天皇陵の研究』(同成社)『箱式石棺』(同)他多数。
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