日本最大の円墳である奈良市の富雄丸山古墳では、造出しと呼ばれる部位に未盗掘の埋葬施設が発見された。2022年から奈良市教育委員会が実施した発掘調査によって、古代東アジア世界最長の237cmに達する巨大蛇行剣や、類例のない特殊な鏡である鼉龍文盾形銅鏡、奇跡的な保存状態の割竹形木棺などの貴重な遺物が次々に出土し、注目を集めている。これらの特殊な遺物はなぜつくられたのか、その被葬者はどのような人物だったのか。発掘調査を担当した調査員が調査成果を振り返り、不可思議な遺物たちの実態に迫る。(講師・記)
柴原 聡一郎:奈良市教育委員会教育部文化財課 埋蔵文化財調査センター 学芸員。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。専門は古墳の墳丘構造。奈良文化財研究所を経て現職。富雄丸山古墳第7次調査では未盗掘木棺の調査を担当。
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