浪曲は、浪花節とも呼ばれ、三味線を伴奏に独特の節と語りで進める話芸で、落語や講談とともに日本三大大衆話芸のひとつとされています。 明治時代初期に始まり、昭和中期まで庶民の娯楽として全盛を誇りました。近年、若手の入門者が急増し、復興の兆しを見せています。 そんな浪曲界の若き旗手として注目を浴びている玉川太福さん。古典はもちろん、新作も評価が高く、2018年より落語芸術協会に加入、春風亭昇太一門として落語の寄席にも出演中です。
玉川 太福:1979年新潟市生まれ。千葉大学法経学部卒業。2007年玉川福太郎師匠に入門。2013年10月名披露目。お家芸の「天保水滸伝」をはじめ古典演目を継承しつつ、自作の新作浪曲にも積極的に取り組み、映画「男はつらいよ」全作浪曲化にも挑戦中。オペラ「THE SPEECH」で主役の田中角栄を演じるなど、浪曲の世界にとらわれず、様々なシーンで活躍中。