国鉄末期に全国の赤字ローカル線が大量に廃線となってから30年あまりが経ち、再び、日本全国で鉄道路線の存廃が議論され、実際に廃線となるケースも出てきています。本講座では、戦時中の「不要不急路線の休止」から近時の不採算、あるいは被災路線の廃止まで、それぞれの時代ごとに、さまざまなパターンの廃線の実例を取り上げて解説します。また、『日本鉄道廃線史』(中公新書)の著者である講師がこの30数年間で自ら撮影し、同書に掲載されていない未公開写真も多数用いながら、鉄道というインフラを廃止した場合のその後の現地事情についても紹介します。(講師:記) 【参考図書】 小牟田哲彦著[『日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2024/06/102810.html)(中公新書、2024年) 【書籍販売のご案内】 講座当日、教室内で下記の書籍を特別価格で販売します。お支払いは現金のみです。 ・『日本鉄道廃線史』(中公新書) ・『鉄道と国家―「我田引鉄」の近現代史 新装改訂版』(交通新聞社新書) ・『日本列島改造論と鉄道—田中角栄が描いた路線網』(交通新聞社新書) ・『宮脇俊三の紀行文学を読む』(中央公論新社) ・『去りゆく星空の夜行列車』(草思社文庫) ・『改訂新版 大日本帝国の海外鉄道』(扶桑社) ・『旅行ガイドブックから読み解く明治・大正・昭和 日本人のアジア観光』(草思社)
小牟田 哲彦:こむた・てつひこ 作家 1975年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程単位取得退学。日本及び東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を行う。2016年、『大日本帝国の海外鉄道』で第41回交通図書賞奨励賞受賞。他に『去りゆく星空の夜行列車』(草思社文庫)、『鉄道と国家―「我田引鉄」の近現代史 〔新装改訂版〕』(交通新聞社新書)、『宮脇俊三の紀行文学を読む』(中央公論新社)など著書多数。日本文藝家協会会員。
・筆記用具 ・小牟田哲彦著『日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く』(中公新書、2024年)
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