今年のNHK大河ドラマの主人公、紫式部は『源氏物語』を書いたことでよく知られていますが、一条天皇の中宮彰子に仕え、『紫式部日記』も著しています。そこには中宮彰子の御子出産の記録と紫式部自身のさまざまな思いが書きこまれています。本講座では『紫式部日記』を、登場人物、言葉、社会、慣習、時代背景などとともに丁寧に読み解いていきます。連続して講読していく予定ですが、途中からでもお気軽にご参加いただけます(講師・記)。 <各回テーマ> 10月 一条天皇の道長邸への行幸 11月 女房たちの装束のさま、一条天皇と若宮の対面 12月 若宮の五十日(いか)の祝い
吉井 美弥子:早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。元和洋女子大学人文学部教授。『源氏物語』『紫式部日記』をはじめとする平安朝文学を研究。高等学校国語科教科書(桐原書店)編修委員。著書に『読む源氏物語 読まれる源氏物語』(森話社、2008年)、編著書に『〈みやび〉異説――『源氏物語』という文化』(森話社、1997年)、共編著書に『源氏物語事典』(大和書房、2002年)ほか。監修書に『語りたくなる紫式部 平安宮廷の表と裏』(主婦と生活社、2023年)。
<持ち物> 山本淳子訳注『紫式部日記』(角川ソフィア文庫) ISBN:978-4-04-400106-3
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