『小右記』は右大臣藤原実資によって書かれた日記です。現在、すべて写本ですが、1000年前後を記した50余年にわたる記事が残されています。ちょうど紫式部や藤原道長の時代にあたります。『小右記』を通して、貴族の実像や当時の人々の浄土への思いを紐解いていきます。(講師・記) 10月5日 一条朝の貴族たち ─四納言と言われた公達─ 11月2日 藤原行成と散骨 ─鴨川に流す─ 12月7日 藤原道長の終の棲家 ─宇治木幡の浄妙寺─
野口 孝子:公益財団法人古代学協会客員研究員 早稲田大学卒。鹿児島大学大学院修了。専門は日本古代史。平安時代の邸宅相続や里内裏が主な研究テーマ。近年、平安時代の夜化に注目し「夜」の視点で平安京を見直している。2019年度まで同志社女子大学講師。