鎌倉時代の日本にユーラシア大陸の大半を支配下に収めたモンゴル帝国が二度にわたって侵攻を試みたことがあります。これを日本史では「モンゴル襲来」(かつては元寇ともいう)と呼びます。二度目の弘安の役の際、約14万人の兵員を乗せた元軍船団は長崎・佐賀県境に位置する伊万里湾で暴風雨に遭い、壊滅したとされており、伊万里湾ではモンゴル襲来の解明を目指した水中考古学による調査研究が進められています。本講座ではその内容について、実際の映像資料を用いながら紹介したいと思います。(講師・記) <各回テーマ(予定)> 第1回:水中考古学の調査研究手法 第2回:水中考古学研究略史 第3回:モンゴル襲来と『蒙古襲来絵詞』 第4回:鷹島海底遺跡調査研究史 第5回:鷹島海底遺跡の調査成果 第6回:これからの水中考古学
池田 榮史:國學院大學教授 1955(昭和30)年熊本県天草市生まれ。國學院大學文学部史学科、同大学院博士課程前期修了後、同大學考古学研究室助手を経て、琉球大学法文学部助手・助教授・教授、同大学国際地域創造学部教授を2021年春定年退職後、母校國學院大學の研究開発推進機構・博物館教授に在職中。主な著書に、「沖縄戦の発掘−沖縄陸軍病院南風原壕群」『シリーズ「遺跡を学ぶ」』137 新泉社 2019年「海底に眠る蒙古襲来−水中考古学の挑戦」『歴史文化ライブラリー』478 吉川弘文館 2018年 『ぶらりあるき沖縄・奄美の博物館』(中村浩と共著)芙蓉書房出版 2014年 など。
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