西ヨーロッパでは、冷戦後に欧州連合(EU)が成立し、今日までまがりなりにも平和が保たれる一方で、東ヨーロッパでは、1990年代にユーゴスラヴィア解体に伴う激しい内戦が勃発し、2010年代以降はウクライナで紛争が生じるなど、非常に不安定な状況が続いています。西ヨーロッパと比べて、何故東ヨーロッパはこのように不安定なのでしょうか?この問いに答えるためには、国際政治の観点から考えるだけでは不十分で、この地域の歴史的背景を知ることが重要です。本講座では、4〜9月は、1990年代の旧ユーゴスラヴィアを取り上げましたが、10月からは、2014年と2022年のウクライナの紛争を取り上げ、ウクライナの歴史をたどりながら、紛争の背景を「歴史的に」考えます。(講師・記) <各回テーマ> 第一回(10/26):ウクライナ国家の概要 第二回(11/2):二つのウクライナ紛争(2014年・2022年) 第三回(12/7):歴史的背景@(キエフ・ルーシから18世紀まで) 第四回(2/22):歴史的背景A(ロシア帝国支配からソ連支配まで) 第五回(3/15):歴史的背景B(ウクライナの独立、クリミアの歴史) 第六回(3/29):まとめ(ウクライナの視点、ロシアの視点、欧米の視点) *2024年4月開講。全12講。
黛 秋津:まゆずみ あきつ 1970年生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。同大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。広島修道大学経済科学部准教授を経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はバルカン・黒海地域研究、近代ヨーロッパ・中東国際関係史。著書に『三つの世界の狭間でーー西欧・ロシア・オスマンとワラキア・モルドヴァ問題』(名古屋大学出版会 2013年)がある。
★オンライン用資料のアップロードは当日になる場合があります。
Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。