ローレンツやティンバーゲンに代表される動物行動学の確立は、それまで人々が漠然と抱いていた動物に関する偏見や決めつけを大きく転換させた。しかし彼ら行動学の創始者も「種にとって良いこと」という呪縛から逃れることはできなかった。行動生態学(=社会生物学)のパラダイムは、「個体にとって良いこと」というテーゼを打ち出すことによって、ダーウィンの進化論に科学的裏付けをもたらし、現代的な進化学を成立させた。今でこそ生物学で当たり前のように用いられている個体にとっての適応という考え方がどのように成立してきたかを、この分野を牽引した研究者を紹介しつつ、生物界の豊富な実例をもとにして、辿ってみたい。 1.ローレンツ:科学的な行動学の成立 2,ウイルソン:社会生物学の成立 3.クレブス:行動生態学の発展 (講師記) 【オンライン受講 ご案内事項】 ・本講座はZoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者の映像、音声は配信されません。 ・オンライン受講に際し、ご留意いただきたい事項やキャンセルの扱いなどを[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/wp/online_notice/)にまとめました。ご受講前に必ずご一読ください。 ・キャンセル等のご連絡は、asaculonline001@asahiculture.comで承ります。 ・見逃し配信(1週間限定)は終了後1〜2日以内にマイページにアップします。メールでのお知らせはございませんので、各自ログインしてご確認ください。"
上田 恵介:立教大学名誉教授 立教大学名誉教授、日本野鳥の会会長。1950年大阪府生まれ。大阪府立大学農学部で昆虫学を学んだ後、大阪市立大学理学部大学院に進み、鳥類学を専攻。理学博士。小学校時代からの野鳥の会会員。趣味はバードウォッチング。著書に『花・鳥・虫のしがらみ進化論』『種子散布1・2』『擬態1・2』など多数。
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