カリスマ指揮者・作曲家・ピアニストまた教育者としても社会に大きな業績を残したバーンスタイン。「ウエストサイド物語」という大ヒットも生んだ特異な音楽家がハーバード大学在学中に書いた作品を取り上げて、19歳の鬼才が何を見据えていたのかを解き明かす。 レクチャー後半にはベートーヴェンが交響曲「運命」「田園」チェロソナタ第3番にピアノ協奏曲「皇帝」など次々の名作を世に送りだした【傑作の森】に生まれた作品番号70-1「幽霊トリオ」に焦点をあてる。この渾名は何故?70-2の「大公トリオ」にない魅力とは? (水谷川優子講師・記) ♪♪♪ 演奏予定曲目 ♪♪♪ 〇L.バーンスタイン:ピアノ三重奏曲(1937) Leonard Bernstein : Piano Trio (1937) 〇L.v.ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番「幽霊」ニ長調 作品70-1 Ludwig van Beethoven :Piano Trio No. 5 in D Major Op.70-1 "Ghost" <トリオ ソ・ラのプロフィール> メンバーそれぞれがニューヨーク、パリ、ベルリンの三都と東京に拠点を持ち、それを特色にしたユニークなプログラミングに定評があるピアノ三重奏団「トリオ ソ・ラ」は東京でベートーヴェンの三重協奏曲のソリストとして出会い、今年は結成10周年を迎える。定番の名曲から各国の歴史に埋もれかかった作品の発掘、また山根明希子に作品を委託するなど、オリジナリティ溢れる演奏活動で注目を集め、「才色兼備の閏秀演奏家によるピアノ三重奏」「名手三人のノリのいい名演は別格」「素晴らしく練れた名演」と各音楽誌で高く評価されている。
谷川 かつら:たにかわ・かつら ピアニスト 国内外20以上のピアノコンクールで優勝。これまで、モスクワ国立交響楽団、新ミレニアム祝祭オーケストラ(スペイン)、フランクフルト国立管弦楽団等多数のオーケストラと海外公演を行ったほか、2011年4月には、シカゴのデーム・マイラ・ヘス・コンサートシリーズのピアノ・ソリストとして招かれるなど、その高い音楽性と豊かな表現力は注目を集めている。同時に、優れた室内楽奏者としても知られており、イツアーク・パールマン室内管弦楽団、チェコフィル八重奏団、ウィーン・ウィンド・アンサンブルと共演した。特に、2011年1月には、ウィーンでの室内楽コンサートにクインテットのピアノ奏者として招聘され絶賛を浴びた。CD.録音としては「ベートーヴェン・Complete Works for Cello and Piano」(‘05年、レコード芸術推薦盤)。「谷川かつらリストを弾く」(’08年)、「Portrait From Vienna」(’09年)を、リリースしている。谷川かつらは、ヨヘベド・カプリンスキー教授師事のもと、ジュリアード音楽院ピアノ科を卒業。その後米国コロンビア大学で美術史の学位とエール大学音楽学部大学院でボリス・バーマン教授師事の下、音楽学修士の学位を取得している。
瀬川 祥子:せがわ・さちこ ヴァイオリニスト 4歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科を首席で卒業後、モスクワ音楽院、パリ国立高等音楽院第三課程他で学ぶ。ベルリン芸術大学大学院を卒業し、国家演奏家資格を取得。第3回日本国際音楽コンクール奨励賞受賞。イタリア、ヴィオッティ国際音楽コンクール最高位受賞。今までに、モスクワ・フィル、モスクワ交響楽団、ジョルジュ・デュマ交響楽団(ルーマニア)、メキシコ州立管弦楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、東京ニューシティーフィル等と共演。また、ヤング・プラハ、ポルトガル音楽祭、カラス音楽祭、<東京の夏>音楽祭、ベイニャック音楽の夕べなどに招かれる。ドイチェランド・ラジオ、ラジオ ・スイス ・ロマンド、NHK・FM「名曲リサイタル」などにも出演。現在パリに在住し、日本、インド、ロシア、欧州各地などでリサイタル等のソロ活動の他、室内楽奏者としても活躍中。最近はフォルテ・ピアノのコーラダン女史とのデュオなど活動の幅を広げている。アンサンブル・ナフェアのメンバー。これまでに、鷲見三郎、小林健次、江藤俊哉、ヴァレリー・クリモフ、ヴィクトル・トレチャコフ、レジス・パスキエ、トーマス・ブランディスの各氏に師事。イザイ無伴奏ソナタ全曲(フォンテック)、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ(Integral classic)等のCDがリリースされている。
水谷川 優子:みやがわ・ゆうこ 「交響楽団の祖」と呼ばれる祖父、近衛秀麿の遺志により5歳からチェロを始め、桐朋学園女子高等学校音楽科卒業、同大学ディプロマコースを経て、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院首席卒業、同大学院修士修了マギスターの称号を得てローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー・ソリストコースで研鑽を積んだ。数々の国際コンクールで上位入賞。出演・演奏したNHK FM「長崎・祈りの音色」が第 73 回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在、日本とドイツに拠点を置いてソリスト、室内楽奏者として活動。近年はアラブ諸国やアジアにも招聘されてオーケストラと共演、現地の音楽院でマスタークラスも行う。いままでに伊勢神宮第62回遷宮、熊野本宮大社御創建2050年などの奉祝式年、2023年は京都・東寺にて開宗1200年記念弘法大師恩謝・世界平和祈願奉納演奏会を行った。スペシャルオリンピックス日本・東京のチャリティコンサートのプロデューサー。2020年にアルバム「Black Swan〜ヴィラ=ロボス チェロとピアノ作品集」がNY Public Radio で月間ベスト新譜選出。