指揮者やオーケストラの個性や解釈が光る歴史的な名演奏を聴き比べし、解説します。名曲をさまざまな演奏で知ることで、音楽の魅力をより深く味わいましょう。 ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」、いわゆる「第九」の全曲が初めて日本人によって演奏されたのは、今から100年前の1924(大正13)年、上野の東京音楽学校(現在の東京藝術大学音楽学部)においてでした。年の瀬の風物詩となった「第九」と日本人のかかわりを、鳴門でのドイツ兵捕虜たちによる演奏から、フルトヴェングラーなどの名盤、カラヤンなどの日本公演、N響や朝比奈隆などの演奏史を通じて考えてみます。 (講師・記) <スケジュール>※スケジュールは変更になる場合がございます。 第1回 10月9日(水) 日本の「第九」黎明期のコンサート、ラジオ、SP 第2回 11月13日(水) 昭和後半、高度成長期の日本における「第九」 第3回 12月11日(水) バブルから平成、そしてこれからの「第九」
山崎 浩太郎:やまざき・こうたろう 音楽評論家(演奏史譚) 1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。クラシックの演奏家の活動を生涯や社会状況とあわせてとらえ、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』などに寄稿。著書は『演奏史譚1954/55』『クラシック・ヒストリカル108』『名指揮者列伝』(以上アルファベータ)など。
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