スペイン中部のメセタと呼ばれる高原に広がるカスティーリャの大地。そこにロマネスク教会が建設されたのは、レコンキスタの進捗でこの地がキリスト教世界に戻った12世紀のことでした。カスティーリャの王や諸侯はサンティヤゴへの巡礼路を整え、都市と農村を復興し、教会を建設します。フランスから来た修道士たちも教会の建設に尽力しました。その結果、広大な大地に多様な個性を持つロマネスク教会が点在するようになったのです。講座ではカスティーリャの荒野を東から西へ、北から南へと移動しながら、そこに開花したロマネスク芸術の特性と魅力を探求します。 (講師・記) ・リーフレット画像:サン・ファン・デ・ドゥエロの回廊(カスティーリャ) <スケジュール> T.カスティーリャのロマネスクを訪ねてT U.カスティーリャのロマネスクを訪ねてU
池田 健二:美術史家 1953年広島県尾道市生まれ。上智大学文学部史学科卒。同大学大学院博士課程修了。 専攻はフランス中世史、中世美術史。91年より毎年『ロマネスクの旅』を企画し全ヨーロッパのロマネスク教会を詳細に調査する。上智大学や茨城キリスト教大学などで長年にわたり歴史や美術史を講義する。訳書に『ヨーロッパ中世社会史事典』(藤原書店)、共訳書に『中世の身体』『中世とは何か』『ヨーロッパの中世−芸術と社会』(藤原書店)、『ロマネスクの図像学』『ゴシックの図像学』(国書刊行会)、著書に『フランス・ロマネスクへの旅』『イタリア・ロマネスクへの旅』『スペイン・ロマネスクへの旅』(中公新書)。
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