ギリシアからセルビアに至るバルカン半島には、12世紀から14世紀、すなわち中期から後期のビザンティン壁画が多く残っています。この地の聖堂を巡ることによって、キリストの受難の苦しみ、母マリアの哀しみを軸としたビザンティン美術の発展を概観することができます。静謐な気品を漂わせる聖人たち、聖母マリアは時に憂鬱に沈み、時に激情を爆発させます。神キリストですら、苦痛に満ちた表情を見せることがあります。図像学の約束をたどりながら、時空の旅をしましょう。 (講師・記) リーフレット画像:オフリドのパナギア・ペリブレプトス聖堂、13世紀末 <スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合がございます。 @12世紀の美術(ネレヅィとクルビノヴォを中心に) A12世紀の美術(ネレヅィとクルビノヴォを中心に) B13世紀の美術(ソポチャニ、ミレシェヴァ、ストゥデニツァ) C13世紀の美術(ソポチャニ、ミレシェヴァ、ストゥデニツァ) D14世紀の美術(スタロ・ナゴリチャネ、グラチャニツァ、デチャニ) E14世紀の美術(スタロ・ナゴリチャネ、グラチャニツァ、デチャニ)
益田 朋幸:ますだ・ともゆき 早稲田大学教授 早稲田大学大学院修了。女子美術大学を経て、現職。ギリシア政府給費留学生として博士号取得。専攻はビザンティン美術史、キリスト教図像学。著書に『世界歴史の旅 ビザンティン』山川出版社、『西洋美術用語辞典』岩波書店(共著)、『ビザンティンの聖堂美術』中央公論新社、『ビザンティン聖堂装飾プログラム論』中央公論美術出版など。
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