19世紀のはじめにガウスの4次剰余の理論が現れて、今日の代数的整数論への道が開かれました。クンマーはガウスの理論を受けて高次冪剰余の理論へと向かい、その試みの中から理想素因子(イデアル)のアイデアをつかみました。この経緯を振り返り、代数的整数論とはどのような理論だったのかということを考えたいと思います。 (講師・記) 〈スケジュール〉※スケジュールは変更になる場合がございます。 第1回 平方剰余から4次剰余へ/ガウス整数域の導入/ガウス整数域における基本演算/単数/素数/プライマリー/素因子分解の一意性 第2回 ガウス整数域におけるフェルマの小定理/平方剰余相互法則/4次剰余の理論の基本定理/クンマーによる数論史回想 第3回 高次冪剰余の理論展望/理想素因子(イデアル)の発見/代数的整数論へ ※数学塾は全3回あります。ご希望の回にお申し込みいただけます。必要に応じて前回の復習をしつつ進めますが、連続して受講される方が理解しやすいです。 ※各回のお申込みも可能です。 [第1回のみ](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7357563) [第2回のみ](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7357565) [第3回のみ](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7357562) ・本講座は、開講当日の窓口申し込みを承っておりません。WEBサイトでお手続きいただくか、開講1週間前までにお電話にてご予約のうえ、コンビニエンスストアでのご入金をお願いいたします。 ・途中休憩があります。 ★高瀬先生のオンライン講座は、水曜18:30〜20:00 (全6回) [「複素変数関数論の視点からの積分計算再考」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7357566)
高瀬 正仁:たかせ・まさひと 元九州大学教授 1951年、渡良瀬川上流の山村、群馬県勢多郡東村(現在のみどり市東町)に生まれる。数学者、数学史家。専攻は多変数関数論と近代数学史。東京大学を経て九州大学大学院修士課程修了。元九州大学教授。歌誌「風日」同人。著作『評伝岡潔』三部作(「星の章」「花の章」は海鳴社、「虹の章」はみみずく舎)、『高木貞治とその時代』(東京大学出版会)など。訳書『ガウス整数論』(朝倉書店)、『オイラーの無限解析』、『オイラーの解析幾何』(海鳴社)、『ガウスの数学日記』(日本評論社)など。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。