スパイスはカレー以外にも様々なモノに使われている。例えばインドで言えば野菜や魚の揚げ物。多くは衣にレッドペパーやアジョワンを混ぜることが多い。ほか、チャイにジンジャー、ラッシーやクルフィ(冷菓)にグリーンカルダモンを入れるのは定番だ。インド以外ならスペインのパエリアにサフラン、タコのガリシア風にはパプリカ。ドイツやフランスのソーセージには白胡椒やナツメグ、コリアンダーなどわんさか。中華では花椒や八角、甘草、ビャクシなど漢方薬のような十三香(シーサンシャン)がある。そして日本ではワサビやゴマ、シナモン(肉桂)、シソなどを多用する。いくつか例を挙げて使い方をお話しする。
河村 研二:スパイス料理研究家 ものかき 数々の飲食の現場を経て、エッセイ&イラストの連載「河村研二のマナ板の恋」(ぴあ大阪1990年代中頃)を皮切りに著述業スタート。特に「人」に強い興味をもつ。TVやラジオの出演も多数。 kawamurakenji.net
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