本講座では、日本古代の重要な史料や時代を取り扱い、世紀を区切ってできるだけ分かり易く入門講座として講義していきます。 第V期は、五世紀を衷心に中国史書に記載がある「倭の五王」の南朝への朝貢と、「ワカタケル大王」の記載がある埼玉県稲荷山古墳出土の鉄剣銘文をとりあげ、雄略朝の内政と外交について論じます。さらに、雄略期の外交上の大きな課題であった朝鮮半島情勢について、範囲、名称、区分など、加耶諸国の問題について基礎的事項を論じます。(講師・記) ※2024年4月開講 【カリキュラム】 @10/2(水) 倭の五王と天下観 −中国南朝との交渉− A11/13(水) ワカタケル大王の列島支配 −五世紀における王権の展開− B12/4(水) 加耶諸国の範囲と「任那四県」の位置 −ヤマト王権と朝鮮半島情勢−
仁藤 敦史:にとう・あつし 国立歴史民俗博物館教授 1960年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科満期退学。博士(文学)。専門は日本古代史(特に古代王権論、都城制成立過程の研究)。現在、国立歴史民俗博物館教授。主な著書に『古代王権と都城』(吉川弘文館)、『古代王権と官僚制』(臨川書店)、『女帝の世紀』(角川書店)、『都はなぜ移るのか−遷都の古代史−』(吉川弘文館)、『卑弥呼と台与』(山川出版社)、『古代王権と支配構造』(吉川弘文館)、『NHKさかのぼり日本史 (10)奈良・飛鳥 “都”がつくる古代国家』(NHK出版)など。
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