地形とは地表の凹凸のことなので、その地域に住んでいる人ならば誰でも目にすることができる当たり前のものです。でも、一歩踏み込んで、その地形がどのように作られてきたか、あるいは原因は何かを考えていくと、簡単には目にすることのできない広域的な地球環境の変化や人々の生活の歴史と深く関わっていることが判ってきます。 地形の形成には、一滴の雨粒の落下から地球規模のプテートテクトニクスまでいろいろな作用が相互に関連しており、それを紐解くことに地形を学ぶ面白さがあります。そして地形形成やそこに展開する歴史に関する知識は我々の日々の生活を豊かにしてくれます。 このようなことから2024年7月期には「日本列島の地形発達100万年史」シリーズ3回で各地の地形の特徴やでき方、その背後の要因等を解説しましたが、触れられなかったところがまだまだ沢山残っています。そこで今回は「日本列島の地形発達100万年史 その2」と題して、前回触れられなかった各地の話題(地形の特徴と要因、関連する歴史)を説明していきます。(講師・記) 【10月期カリキュラム】 1)関東平野はなぜ日本で一番広いのか 2)東北本線沿いの景色と火山フロント 3)シラス台地は九州だけでなく全国各地に分布している
山崎 晴雄:東京都立大学名誉教授 1951年東京都調布市生まれ。東京都立大学大学院理学研究科修士課程地理学専攻修了。理学博士。専門は地震地質学、第四紀学、地形学。1976〜93年通産省工業技術院地質調査所において全国の活断層を調査。93〜2016年東京都立大学理学部地理学科。2016年4月〜首都大学東京(現東京都立大学)名誉教授。地層に記された過去の地震、地殻変動や古環境の記録から、将来の環境変化を予測する研究を行って来た。政府の地震調査委員会委員、原子力安全委員会専門委員、総合資源エネルギー調査会臨時委員等を歴任。(株)大日本ダイヤコンサルタント顧問。
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