白内障は目の中の水晶体が濁り、視力低下をきたす疾患です。白髪同様、歳を取れば誰にでも起こるので、疾患と言うより目の老化現象のひとつと考えたらよいでしょう。 世界の失明原因のNo.1は白内障です。白内障は目薬では治せません。唯一の治療法は手術になります。白内障の手術は紀元前から行われていましたが、近年では目薬の麻酔で一滴の出血もなく、数分で手術を終えることができます。術後はすぐに物が見えますので、入院は不要で、眼帯もせずに歩いて帰宅できます。眼内レンズで、近視も遠視も乱視も矯正され、多焦点眼内レンズなら老眼までも治ります。 本講座では、白内障手術の歴史と最先端の治療法についてわかりやすく解説します。(講師・記) ・講座最後に質疑応答の時間を設ける予定ですが、個別の症状についてのご質問にはお答えできない場合があります。 ・オンライン受講も可能です。
赤星 隆幸:日本橋白内障クリニック院長。昭和57年自治医科大学卒業。白内障手術の新しい術式「フェイコ・プレチョップ法」を考案し、年間1万件近くの手術を執刀する、世界が認める白内障手術のエキスパート。その傍ら、世界68カ国の眼科学会に招聘され、講演・公開手術を通じて次の世代の眼科医に積極的な指導を行っている。2018年5月世界で最も白内障手術に貢献した眼科医に対しその功績を讃えるケルマン賞を受賞。三井記念病院元眼科部長、復旦大学(旧上海医科大学)眼科客員教授、ハルピン医科大学眼科客員教授、米国イリノイ大学眼科客員教授。著書に『白内障のひみつ』(朝日出版)、『白内障適齢期』(小学館)、『白内障手術のすべて』(KADOKAWA)。
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