源頼朝が鎌倉に幕府を開いたことにより、京都に匹敵する政治的求心力をもつこととなった東国。その求心力は鎌倉幕府滅亡後の室町・戦国期にも、室町幕府将軍と同族である関東公方足利氏を頂点とする関東府によって、引き続き保たれていました。 かつて当該期の東国については、あまり顧みられることがありませんでしたが、近年では研究の飛躍的な進展により、様々な事実やその重要性が明らかにされています。 この講座では、「喜連川文書」等の古文書や、『鎌倉殿中以下年中行事』といった史料を取り上げながら、知られざる室町〜戦国時代の東国の政治状況について、わかりやすく解説します。(講師記) ★今期開講。1年12講で学びます。 【年間テーマ(予定)】 ◆2024年10月期 第1回 鎌倉幕府滅亡と建武新政 第2回 関東府(鎌倉府)の成立 第3回 京・鎌倉の対立 ◆2025年1月期 第4回 関東公方家の断絶と復活 第5回 享徳の乱@―東国における戦国時代の幕開け 第6回 享徳の乱A―太田道灌の活躍と都鄙和睦 ◆2025年4月期 第7回 長享の乱と関東公方家の内紛 第8回 関東公方足利氏と小田原北条氏@ 第9回 関東公方足利氏と小田原北条氏A ◆2025年7月期 第10回 小田原北条氏とその周辺 第11回 戦国大名北条氏の滅亡 第12回 喜連川家の誕生―豊臣政権と東国
阿部 能久:あべ・よしひさ 聖学院大学人文学部教授。慶應義塾大学文学部卒業。慶應義塾大学大学院修士課程文学研究科修了。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学)。筑波大学大学院助手、大田原市那須与一伝承館学芸員、鎌倉国宝館学芸員等を経て、2019年に聖学院大学人文学部准教授、2022年より現職。
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