「スパイス」とは何なのか、を探求していくうちにあるキーワードが見えてきた。それが「大阪」だ。土台となるのは4〜5世紀のヤマト王権、允恭(いんぎょう)天皇、聖徳太子、聖武天皇の各時代。その後、ゆっくりと日本独自の漢方文化が築かれ、17世紀の鎖国時代も長崎経由で「大阪」の港に輸入され続ける。が、明治政府が西洋医学を国家制度にしたことで生薬文化が一気に衰退。そこで起死回生のごとし生まれたのが国産カレー粉だった。現代のハチ食品鰍窿nウス食品鰍ネどは、薬品から食品に進化した代表的な企業である。今回はこの「大阪」軸でスパイスのヒストリーを紐解いていく。 大阪にスパイスカルチャーを創り上げてきた、すべての先人に尊敬と感謝の意を込めて。(講師記) 10月、11月にも講座がございます。 ■10月26日(土) スパイスとして 〜カレーに使うスパイスなど〜 ■11月30日(土) スパイスの使い方 〜料理、スイーツなど〜
河村 研二:スパイス料理研究家 ものかき 数々の飲食の現場を経て、エッセイ&イラストの連載「河村研二のマナ板の恋」(ぴあ大阪1990年代中頃)を皮切りに著述業スタート。特に「人」に強い興味をもつ。TVやラジオの出演も多数。 kawamurakenji.net
※設備費は、講座維持管理費です。