ルネサンスが花開いたフィレンツェでは、新しい様式である写実的な表現が流行りました。しかし同時に、流麗で優美な作品を好む傾向がつづいたことも忘れてはいけません。 本講座では、15世紀ルネサンスの芸術家ロレンツォ・ギベルティとフラ・アンジェリコの作品を中心に、彼らの美術史上の位置づけを確認したうえで、その作品をキリスト教との関わりからご紹介します。一緒に絵画や彫刻をながめ、知識だけでなく芸術作品をみる確かな眼を磨きましょう。みなさんの次の旅がもっと楽しく豊かなものになることを願っています。(講師・記) 1.ギベルティ:フィレンツェ洗礼堂門扉のコンクール 2.フラ・アンジェリコ:コルトーナ大聖堂の《受胎告知》 3.フラ・アンジェリコ:サン・マルコ修道院の壁画群
荒木 文果:慶應義塾大学准教授(美術史)。福岡県出身。専門はイタリア・ルネサンス美術史。九州大学美学美術史学科卒業、同大学大学院人文科学府藝術学修士課程修了。2012年にローマ第一大学美術史学科にて日本人として初となる博士号を取得。東京大学に日本学術振興会特別研究員として在籍中に鹿島美術財団「財団賞」受賞(2013年)。2015年より慶應義塾大学専任講師、2022年より准教授。ローマで出版した単著が2022年にダリア・ボルゲーゼ賞を受賞するなど国際的にも活躍中(アジア人からの選出は初)。また、ママとずっと一緒にいたい5歳児の育児に奮闘中。
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