ヨーロッパの歴史に大きな足跡を残したハプスブルク家。彼らが家名の由来となる根城をチューリッヒの北西に築いてから、およそ千年の月日が経ちました。そしてこの一族は今日でも健在で、世界各地に散らばって多彩に活動を続けています。この講座では、この千年にわたるハプスブルク帝国の歴史をできるだけ分かりやすく、しかしアカデミックな立場に基づいて、一年にわたって扱っていきます。「偉い人」が次々に登場する政治中心の歴史ばかりではなく、社会や文化などの動向にも幅広く目配りして、様々な角度からお話ししていくつもりです。 なお、基本的には講義形式で進めますが、毎回最後に15分ほど時間をとって受講者からの質問を受け付け、双方向的に進めていければと思っています。(講師・記) <スケジュール> 【10月期】 7. マリア・テレジア 8. 啓蒙と革命 9. 三月前期 【1月期】 10. 「ラストエンペラー」フランツ・ヨーゼフ 11. 世紀末文化と帝国の終焉 12. ポスト・ハプスブルク 【4月期】※終了 1. 「始祖」ルードルフ一世 2. ハプスブルクの「中世の秋」 3. マクシミリアン一世とカール五世 【7月期】※終了 4. 黄金世紀スペイン 5. ドナウ君主国 6. 皇帝の帰還
岩ア 周一:京都産業大学外国語学部教授 1974年生。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程総合社会科学研究専攻修了。博士(社会学)。現在、京都産業大学外国語学部教授。専門は近世ハプスブルク史。著書に『ハプスブルク帝国』(講談社現代新書)、Stände und Staatsbildung in der frühneuzeitlichen Habsburgermonarchie in Österreich unter der Enns 1683-1748 (NÖ Intitut für Landeskunde)、『マリア・テレジアとハプスブルク帝国』(創元社)、『ハプスブルク史研究入門』(共編著、昭和堂)などがある。
・本講座は配布の資料はございません。 ・Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)は翌週月曜日以降にマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。