『源氏物語』には、幾人もの皇子(親王)たちが登場します。若紫の父親の兵部卿宮や、朝顔の姫君の父親の桃園式部卿宮や、光源氏には異母弟となる蛍兵部卿宮などです。また、光源氏の異母兄も、即位して朱雀帝となる以前の東宮の頃には、一人の皇子でした。さらに、光源氏にしても、臣籍に下ることがなければ、皇子としての人生を送ったはずなのです。 では、平安時代において、皇子(親王)というのは、どのような存在だったのでしょう。平安時代の皇子は、どのような役割を果たしていたのでしょうか。特に、天皇にならなかった(天皇になれなかった)皇子は、何のために存在していたのでしょうか。 こうした平安時代の天皇をめぐる根本的なことは、案外、平安時代ファンの間でも、王朝文学ファンの間でも、あまり深くは知られていなかったりするかもしれません。 そこで、この講座では、平安時代という時代をより詳しく理解するために、または、『源氏物語』をはじめとする王朝文学をより深く楽しむために、平安時代の皇子(親王)について、その人生やその存在意義などを、できるだけ具体的に見ていきたいと思います。(講師・記) 【24年10月期】 皇子たちの人生 7回目 天皇になる将来を約束されていた皇子たちの人生 8回目 生まれる前から天皇になれる可能性のなかった皇子たちの人生 9回目 天皇になり損ねた皇子たちの人生 初回のみのお申込みは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7348424) 【25年1月期】 皇女たちの人生 10回目 皇女たちの結婚 11回目 働く皇女たち 12回目 皇女たちの経済基盤 【24年4月期】 平安貴族と陰陽道 ※終了 1回目 藤原道長の日常生活と平安時代の陰陽師 2回目 安倍晴明の五芒星と平安京の四神相応 3回目 物忌と方違の誤解と正解 【24年7月期】 天皇の生活と人生※終了 4回目 天皇の一年 5回目 天皇の一日 6回目 上皇の暮らしぶり ◆「シリーズ・源氏物語がたり」関連講座の一覧は[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WTokushuShosai.do?tokushuId=781)をご覧ください。
繁田 信一:しげた・しんいち 1991年、東北大学卒業。1993年、東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年、神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。専攻は、王朝民俗学。庶民から貴族までの平安時代の人々の、生活および人生を研究する。著書に、『知るほど不思議な平安時代』(教育評論社)、『平安貴族と陰陽師』『孫の孫が語る藤原道長』『源氏物語を楽しむための王朝貴族入門』(吉川弘文館)、『『源氏物語』のリアル』(PHP新書)、『天皇たちの孤独』『庶民たちの平安京』『御曹司たちの王朝時代』(角川学芸出版)など。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。