ヨーロッパなどのキリスト教の国では、人々は日曜(主日)や祝日をふくめた教会暦というキリスト教のカレンダーにしがたって暮らしています。それはいまもバッハの時代も変わりません。そしてバッハの教会カンタータは、こうした主日や祝日の礼拝のために作曲され、演奏されました。そのため、歌詞や音楽は、その日の礼拝で朗読された新約聖書の福音書や牧師の説教の内容と深くかかわっています。そこで、当講座は毎月一度、一年にわたってドイツの四季のお話や福音書とともに、バッハのカンタータをお楽しみいただきます。とくに教会カンタータは難しいと感じておられる方にお勧めしたい入門編です。なお、ほんらい教会暦はクリスマスの一か月前のアドヴェント(待降節)から始まりますが、当講座は4月からの開講になります。 テキスト:那須田務『教会暦で楽しむバッハの教会カンタータ』春秋社 2023年 <スケジュール> 10月 宗教改革記念日のカンタータ 第80番他 11月 ドイツの冬のお話、三位一体節後のカンタータその2 待降節のカンタータ 第140番、第61番 12月 クリスマスのカンタータ 第110番他 <全体スケジュール> 10月 宗教改革記念日のカンタータ 第80番他 11月 ドイツの冬のお話、三位一体節後のカンタータその2 待降節のカンタータ 第140番、第61番 12月 クリスマスのカンタータ 第110番他 1月 新年と顕現節のカンタータ 第190番、第65番 2月 マリアの潔め祝日のカンタータ 第82番他 3月 復活祭前およびマリアの受胎告知の祝日のカンタータ 第1番他 4月 四旬節について、復活祭前および棕櫚の主日のカンタータ 第182番他
那須田 務: ドイツ・ケルン音楽大学で古楽演奏などを学び、ケルン大学哲学部音楽学科修士課程修了。1989年に帰国後、洗足学園音楽大学などで教鞭をとりながら音楽評論家として活動。長年『レコード芸術』誌のCD批評を務め、現在は「音楽の友」誌などの演奏会批評などを担当。著書に『音楽ってすばらしい』(ポプラ社)、『ONBOOKS advanceバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』『古楽夜話』(以上音楽之友社)など
Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。