3世紀の東北アジア、朝鮮半島と日本について、国際関係のなかでのありようを考えます。当時は、高句麗・韓・倭国などがあり、それぞれが中国文明の影響のもとで、古代国家として歩みはじめていました。そのような時期の東北アジア情勢について、『魏志』東夷伝を基本資料とし、丁寧に解説するシリーズの第14回です。東夷伝の最後、倭人伝には、邪馬台国を中心とする倭国連合29国と、それに含まれない狗奴国とについて記されています。冒頭に、魏から邪馬台国に至るルートが記されていますが、その実際の位置については議論がわかれるところです。邪馬台国をめぐる議論と習俗についてお話しします。 (オンライン講座を併設します。オンライン受講の受付はWEBのみ)
田中 俊明:滋賀県立大学名誉教授 1952年生。京都大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程認定修了。堺女子短期大学講師・助教授を経て、滋賀県立大学助教授・教授。2019年3月退職。『大加耶連盟の興亡と「任那」』吉川弘文館、『古代の日本と加耶』山川出版社、『韓国の古代遺跡1・2』『高句麗の歴史と遺跡』(ともに東潮との共著)中央公論社。
持ち物:筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。 ※設備費は、教室維持費です。
講座開始の30分前に開場します。教室へは12:30以降にお越しください。