18世紀の後半、ルイ15世のあとを受けて即位した国王ルイ16世(在位1774〜1792)時代のフランスでは、王妃マリ=アントワネット(1755〜1793)が音楽活動に大きな影響を与えていった。マリ=アントワネットはウィーン時代に宮廷作曲家クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714〜1787)から音楽を学び、フランスに王太子妃として嫁いでからしばらくしてパリにやってきたグルックを支援していった。ここでは、そのグルックのオペラ活動について概観する。(講師・記) 〈各回の予定〉 10月14日(月) グルックのパリでのオペラ活動 11月11日(月) グルックの改革オペラ 12月 9日(月) グルックの最後のフランス・オペラ
今谷 和徳:いまたに・かずのり 音楽史家 1945年生まれ。早稲田大学第一法学部卒業、同大学院文学研究科(西洋史専攻)博士課程後期課程単位取得満期退学。長年にわたり、早稲田大学、慶應義塾大学をはじめとする多数の大学で講師を歴任。現在、大学の公開講座の講師やNHKのFM放送への出演など、多方面で活動。専門は西洋音楽史。著書に『バロックの社会と音楽・上下』(音楽之友社)、『ルネサンスの音楽家たちT、U』(東京書籍)、『新版 中世・ルネサンスの社会と音楽』(音楽之友社)、共著に『フランス音楽史』(春秋社)ほか。
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