美術館などで絵画を鑑賞することを趣味としている人は多いと思います。他方で、どのように絵を見れば良いか分からないという人もいるでしょう。また、他人がどのように絵を見ているのか知りたい人もいるかもしれません。本講座では、20世紀のフランスの美学、特にその中でも現象学という立場から絵画を論じた、サルトル、メルロ=ポンティ、デュフレンヌ、マルディネ、アンリの思想を取り上げます。彼らの思想を通して、絵を見ることや、現代の美学における一つの傾向について理解を深めていきたいと思います。 (講師・記) 〈スケジュール〉 第1回 サルトルの絵画論をめぐって 第2回 メルロ=ポンティとデュフレンヌの絵画論 第3回 抽象絵画をどう見るか -マルディネとアンリ-
川瀬 智之:かわせ・ともゆき 東京藝術大学教授。1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程美学芸術学専攻修了。博士(文学)。専門は20世紀フランス美学。著書に『メルロ=ポンティの美学 芸術と同時性』(青弓社、2019年)、『東京藝大で教わるはじめての美学』(世界文化社、2024年)。
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