今現在、イスラーム世界には「まとまり」というものがありません。その要因は歴史を通して権威となっていた宗教指導者「カリフ」がこの100年不在のままなのも一因です。歴史を通してカリフを抱えていた中東は特にその様相が強いと言えます。さらに加えて西欧での移民はその大半がイスラームなので国際問題も多様に生じています。これらの問題を代表的なイスラーム主義国家の現状から見ていきます。 【カリキュラム】 1、現在世界でのイスラーム問題―移民や迫害の状況― 2、イスラーム諸国の形成史と現代のイスラーム主義国家の分布 3、「親米」と化したアラブのイスラーム諸国 4、「反米」イランの「ハネメイ体制」とは 5、「中立」とされるトルコの世俗主義イスラームとは 6、多様な姿を示す「アジアのイスラーム主義国家」
小澤 克彦:岐阜大名誉教授 東京都出身。東京都立大学大学院、哲学専攻博士課程満期退学。現在、岐阜大学名誉教授。専門領域「哲学、思想史、神話・宗教、宗教文化史」。現地主義を徹底し、毎年のように西洋・中東を探訪している。
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