鎌倉末期、兼好法師によって書かれた『徒然草』は、『源氏物語』や『平家物語』と並んで最も有名な古典作品の一つでしょう。しかし、知名度の高さのわりには、全体を読み通した経験をお持ちの方は、少ないのではないでしょうか。『徒然草』 には法師たちの滑稽な失敗譚から、宮中秘話、そして人生への哲学的な考察に至るまで、魅力的で多様な文章があふれています。本講義では『徒然草』を丁寧に読み、その面白さを味わうことを目指します。(講師・記) *2022年10月開講。各回テーマがありますので、途中受講歓迎。今期読了予定です。 <講読予定箇所> ※状況に応じて変更する可能性があります。 第1回 第231段「園の別当入道は」他 第2回 第236段「丹波に出雲といふ所あり」他 第3回 第238段「御随身近友が自讃とて」他 第4回 第241段「望月の円かなることは」他 第5回 第243段「八つになりし年」他 第6回 その後の『徒然草』
中野 貴文:学習院大学教授 学習院大学文学部教授。山口県生まれ。博士(文学、東京大学)。専門分野は、日本中世文学、とくに『徒然草』。主な著書に『徒然草の誕生―中世文学表現史序説−』(岩波書店)、『女学生とジェンダー―女性教養誌『むらさき』を鏡として―』(笠間書院)などがある。
<テキスト>『新版 徒然草 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)※各自、ご用意ください。 毎回、プリントを配布する予定です。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室で講義予定ですが、状況に応じてオンライン登壇の可能性あり)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。