真正な作品とそれを模倣して作られたもの(贋作も含みます)とは、どのように異なるのか。江戸時代中期の画家、伊藤若冲と曾我蕭白の作品と、それをもとに作られた作例について、画像を比較しながら検討してみます。私自身この話題については何度も話したり書いたりしてきましたので、なるべく対象を絞って、その分詳しく説明するようにします。工房作の問題には触れません。絵画を見るときの何かしらの参考になれば幸いです。(講師・記) 画像:曾我蕭白「鉄拐図」上半身部分(実写)(東京国立博物館) 出典:ColBase
佐藤 康宏:東京大学名誉教授 1955年生まれ。東京大学文学部美術史学専修課程卒業。同大学院修士課程修了。東京国立博物館、文化庁を経て、2020年3月まで東京大学文学部教授。専門は日本美術史。著書に『伊藤若冲』(東京美術、2011年)、『日本美術史』(放送大学教育振興会、2014年)、『湯女図』(ちくま学芸文庫、2017年)、『絵は語り始めるだろうか』(羽鳥書店、2018年)、『若冲伝』(河出書房新社、2019年)、『若冲の世紀』(東京大学出版会、2022年)など。
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