ドイツ現代史の転換点 現在のヨーロッパでは、難民の急増、ウクライナの戦争などが人びとの生活を大きく揺さぶり、その批判の矛先は各国の現政権やEU官僚に向けられている。多くの国で、少し前までは考えられなかった過激な主張を繰り返す政治勢力が台頭している。曲がりなりにも第二次世界大戦後に築いてきたヨーロッパの民主主義の動揺を前にして、私たちは大きく時代の変わる節目を意識せざるを得ない。それは、戦後、ナチス=ドイツの過去を克服しようとしてきたドイツも例外ではない。この講座では、戦後ドイツの歴史の転換点に着目して、激動の現代史を考察してみたい。(講師・記) 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 第一部 10/11 第二次世界大戦勃発の日−ダンツィヒ郵便局の攻防― 11/8 大戦終結−新しい世界へ 12/13 ベルリンの壁建設 第二部 2025年 1/10 向き合う二つのドイツのゆくえ 2/14 壁崩壊と新たな「ドイツ」の出立 3/14 EUの中のドイツー新たな課題― ※お申し込みは6ヶ月単位です。途中からのご受講もいただけます。
川手 圭一:かわて・けいいち 東京学芸大学教授 1960年生まれ、青山学院大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教授。専門分野はヨーロッパ近現代史、とくにドイツ近現代史。主な著書に(共著)『ヨーロッパ学への招待』(学文社)、(共著)『ヨーロッパ近現代史を読み解く』(伊藤定良/平田雅博編)(ミネルヴァ書房)、(共著)『ヴァイマル共和国の光芒』(田村栄子/星乃治彦編)(昭和堂)、(共著)『帝国・国民・言語』(平田雅博/原聖編)(三元社)などがある。
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