日本哲学史を専門とするトマス・カスリスさんは「古典とはその最終章が常に読者によって書かれる作品である」と述べていました。そうしますと、『論語』という古典についても、あらためてその最終章を書く必要がありそうです。古い注釈を手がかりにしながら、新しい問いの文脈に置くことで、『論語』の温故知新を試みたいと思います。(講師・記) 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 1 学ぶとは 2 仁について 3 年齢を重ねる 4 君子について
中島 隆博:東京大学教授 東京大学法学部卒業。同大学院人文科学研究科・中国哲学専攻修士課程修了、博士課程中途退学。専門は中国哲学と比較思想ですが、最近は中国の儒教復興運動を主に研究していました。著書は、『中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで』(中公新書)、『思想としての言語』(岩波書店)、『悪の哲学 中国哲学の想像力』(筑摩書房)、『共生のプラクシス 国家と宗教』(東京大学出版会)、『荘子 鶏となって時を告げよ』(岩波書店)、『ヒューマニティーズ 哲学』(岩波書店)、『残響の中国哲学 言語と政治』(東京大学出版会)等。
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