カントの『道徳形而上学の基礎づけ』は、近代道コ論の基本書であるとともに、現代世界の現実にてらしてみると、人間の理性に基づいた社会や規範がどのような可能性と限界をもつのか、その中でわれわれは何をすべきなのかを、あらためて深く考えさせてくれます。カント生誕300年を記念して半世紀ぶりに出版された、拙訳の『道徳形而上学の基礎づけ』(岩波文庫)をもう一度きちんと読み直してみたいと思います。(講師・記) テキスト:各自ご用意ください。 『道徳形而上学の基礎づけ』(岩波文庫)カント著・大橋容一郎訳 【カリキュラム】※状況により変更することもございます。 ★10月期 第1回 概説と「序」(9-20)を読む 第2回 第1章 善意志と義務論(21-35)を読む 第3回 第1章 義務と道徳的認識の原理(35-47)を読む 第4回 第2章 通俗的な道コ哲学と道徳形而上学(49-62)を読む 第5回 第2章 仮言命法(62-76)を読む 第6回 第2章 定言命法と道徳法則(76-88)を読む 1月期(予定) ・定言命法の諸方式 ・人間性目的の命法 ・自律の命法 ・目的の王国 ・道コと自由 ・実践理性の可能性と限界
大橋 容一郎:哲学・哲学思想史・文化交渉学研究。上智大学名誉教授。現在朝日カルチャーセンターで「哲学と音楽」「カント哲学概論」「21世紀人の西洋哲学史」開講。監修著作として『カント全集』・『フィヒテ全集』・『広辞苑』・『哲学の歴史』等多数。近世現代哲学専攻。監修著作等に『カント全集』、『フィヒテ全集』、『広辞苑』、『哲学の歴史』等。
テキスト:各自ご用意ください。 『道徳形而上学の基礎づけ』(岩波文庫)カント著・大橋容一郎訳
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