現在、日本の仏教諸宗派のほとんどは大乗仏教を自認していますが、その淵源は、紀元前後以降の南アジアで成立・展開した大乗仏教の経典に求めることができます。本講座では、浄土思想を説く無量寿経・阿弥陀経や中期大乗仏教の展開、如来蔵・仏性思想を説く涅槃経・勝鬘経などを扱います。可能な限り、仏典の現代語訳を講読することで、それらに説かれる教えや思想について紹介し、わかりやすく解説します。(講師・記) ※2024年4月期開講。 <2024年10〜2025年3月のテーマ(予定)> ・無量寿経・阿弥陀経2 極楽浄土の有様と往生の教え ・東アジアにおける法華経および無量寿経・阿弥陀経の展開と影響 ・中期大乗仏教の展開 ・涅槃経1 如来常住の教え ・涅槃経2 仏性の教え ・如来蔵経と勝鬘経 如来蔵の教え ------1年間のテーマ予定------ ※当初の予定から一部変更となっています 1. 初期大乗仏教の思想と展開 菩薩思想を中心に 2. 般若経 無執着の教え 3. 法華経 1 方便の教え 4. 法華経 2 如来常住の教え、常不軽菩薩の教え 5. 法華経 3 観音経 6. 無量寿経・阿弥陀経 1 法蔵菩薩の誓願 7. 無量寿経・阿弥陀経 2 極楽浄土の有様と往生の教え 8. 東アジアにおける法華経および無量寿経・阿弥陀経の展開と影響 9. 中期大乗仏教の展開 10. 涅槃経1 如来常住の教え 11. 涅槃経2 仏性の教え 12. 如来蔵経と勝鬘経 如来蔵の教え ----------------------------------------
宮崎 展昌:鶴見大学仏教文化研究所 准教授 1978年生。兵庫県出身、東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。(独)日本学術振興会特別研究員(DC2およびPD)、同海外特別研究員、スタンフォード大学仏教学研究所客員研究員、大谷大学任期制助教、一般財団法人人文情報学研究所研究員などを経て、2019年より、鶴見大学仏教文化研究所専任研究員(准教授)。主な著作として『阿闍世王経の研究—その編纂過程の解明を中心として』(山喜房佛書林、単著)、『大蔵経の歴史―成り立ちと伝承』(方丈堂出版、単著)などがある。
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