チェーホフは、医師としての研ぎ澄まされた観察眼と⼈間にたいする温かなまなざしをとおし、数多くの短編⼩説を書き残しています。⽂法事項を確認しながら原⽂を読み進めることで、⼈⽣の悲哀やほろ苦さを感じさせ、時にはほろりとさせるチェーホフの作品世界を鑑賞します。 今期は、チェーホフ最晩年の作品であり、20世紀に書かれたロシアの戯曲の中でも最も有名な戯曲の一つである『桜の園』を読みます。ロシアの革命運動挫折期に文壇に登場し、新しい世紀の曙光がまだ見えぬ、ある種の狭間の空白期にその創作人生を駆け抜けたチェーホフは、今なおロシア文学史において特別な地位を占め続けています。彼の「最後の歌」とは何だったのか。作品の読解に必要な歴史的背景も説明し、視覚資料なども⽤いながら読み進めて⾏きます。(講師・記) ★★新規でご受講検討中の皆様へ★★ お申し込みの前に、電話(045-453-1122)または[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/wp/school/yokohama/support/language)こちらのフォームからお問合せください。 レッスンの進め方、レベルや教室の雰囲気を知っていただくために、まずはトライアル受講(有料)をお願いしています。事前にご予約下さい。
大山 麻稀子:語学講師 千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了(文学博士)。ロシア文学専攻。横浜ロシア語センター講師。著書に『19世紀ロシアと作家ガルシン』(東洋書店、2010年)が、共著に『ロシア革命と亡命思想家』(成文社、2006年)、『日常ロシア語会話ネイティブ表現』(語研、2015年)がある。
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2024年7月期から時間が変わります。 16:20〜17:50→16:10〜17:40