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講座番号:4582442
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美術史・鑑賞
オンライン開催 見逃し配信あり

魅惑と驚きのルネサンス空間史

桑木野 幸司/大阪大学栄誉教授講師詳細
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  • 2024/10/9, 11/20, 12/11
  • 会員9,900円 一般11,550円
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曜日・時間 水曜 13:30〜15:00
回数 3回
持ち物
備考 ・都合により11/13は休講になりました。補講は11/20に行います(10/9記)。 ・Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。
会員 9,900円(税込)
受講料 
9,900円
一般 11,550円(税込)
受講料 
11,550円

日程

2024/10/9, 11/20, 12/11

受講総額(税込)

会員9,900円
一般11,550円
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person講師詳細

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桑木野 幸司くわきの・こうじ 1975年静岡県浜松市生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程・単位取得退学、ピサ大学美術史学科博士課程修了(博士:Dottore di Ricerca in Storia delle arti visive e dello spettacolo)。現在、大阪大学文学研究科教授。学術振興会賞受賞。『ルネサンス庭園の精神史』(白水社)でサントリー学芸賞受賞。他の著書に『記憶術全史:ムネモシュネの饗宴』(講談社メチエ)、『叡智の建築家:記憶のロクスとしての16-17世紀の庭園、劇場、都市』(中央公論美術出版)他。

オンライン開催

魅惑と驚きのルネサンス空間史

大阪大学栄誉教授 桑木野 幸司
<講座案内>
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 西欧のルネサンス時代(15世紀−17世紀初頭)というと、華やかな視覚芸術にばかり目が行きがちですが、この二世紀あまりの期間は、発見・変化の時代であったとも言われます。実際、新大陸アメリカが発見され、コペルニクスによる地動説が提唱され、ルターらによる宗教改革が起こり、市場経済が活性化して初期資本主義発展しました。そうした大きな政治・経済・学問的な大変革のなかから、黄金のルネサンス芸術文化が花開いたのだ、と見ることができるでしょう。  そうした大きな変化のなかで、まさにこの時期に、「空間」についての考え方もまた、大きな変化をこうむりました。我々が空間を見て、体験する、その仕方が、劇的に変わったのです。いわば、中世的な空間が、近代的な空間に生まれ変わった、ともいえます。そして我々が日々体験している、日常の都市生活、あるいはネットの世界で広がるヴァーチャル空間などの基礎が、このルネサンス時代の空間革命によって、準備されたのです。その背景には、15−16世紀にかけて西欧社会で見られた遠近法の発達や、建築土木・都市計画学の発展、そして思想的地平の広がり、といった要素がありました。  このレクチャーでは、そうした大きな文化的・知的バックグラウンドを分かりやすくおさえつつ、ルネサンス時代の建築、都市、庭園、絵画空間、文学空間の体験の仕方、歩き方、感じ方、といったものを紹介してみたいと思います。一風変わった、けれども果てしなく魅力的な「ルネサンス建築史・特別編」とお考え下さい。通常の美術史教科書には載っていない魅惑的な情報満載です。受講生の皆さまと一緒に、ルネサンス時代の豪華で贅沢な空間を、堪能してみたいと思います。(講師:記) 【全12回の予定】 1〜3回(7月期):このレクチャーの基礎となる「遠近法」という魔術的視法について、その他誕生、発展、変容を、具体的な絵画・建築作品を通じてたどります。 4〜6回(10月期):ルネサンス建築・都市空間に革命を起こした2名の建築家、ブルネッレスキ、アルベルティの業績をじっくり追いかけたのち、ルネサンス建築と文学の世界の摩訶不思議なつながりについて、探ってみます。 7〜9回(1月期):ルネサンスの三大建築家の最後の一人、ブラマンテの業績をじっくり分析したのち、彼の影響下に花開いた、黄金のルネサンス庭園の空間について論じます。 10〜12回(4月期):引続きルネサンス庭園の魅力を体験したのち、今度は、ルネサンス人の精神内面のヴァーチャル空間を論じます(記憶術)。そして最後に、ルネサンス空間論の総まとめとして、理想の都市空間をめぐるスリリングな知的営みを紹介します。 【今期の予定】 (第四回)ブルネッレスキと初期ルネサンス建築の展開:天才エンジニアの空間詩学  線遠近法の発明者として、このレクチャーの第一回でとりあげたブルネッレスキは、画家というよりは建築家、エンジニア、彫刻家、発明家として活躍した、万能の天才でした。大変魅力的な人物ではありましたが、時代の先端を行きすぎて、周囲からなかなか理解してもらえず、衝突も多かったようですが、故郷のフィレンツェの街のシンボルである、サンタ・マリーア・デル・フィオーレ大聖堂の巨大ドームの設計競技に勝利し、その実力を周囲に認められました。彼が遠近法のテクニックを開発したのは、巨大建造物の設計上の要請があったからだとも言えます。ブルネッレスキは、その遠近法を駆使しながら、その後のフィレンツェの建築や都市空間に大きな影響を与えることになる数々の傑作を市内に設計してゆきます。ルネサンスの街フィレンツェの基礎をつくったのが、ブルネッレスキといっていいでしょう。ということは、ルネサンスからはじまる西欧近代の都市空間の創始者、とさえ見なすことができるのです。このレクチャーでは、そのブルネッレスキの建築・エンジニアリングの才が際立った、サンタ・マリーア・デル・フィオーレ大聖堂の巨大ドームについて、そのデザインや構造の秘密をじっくりさぐります。ブルネッレスキの建築活動を通じて、人々の空間の捉え方に、どのような変化が現れたのかをたどってみましょう。

<講師紹介>

桑木野 幸司:くわきの・こうじ 1975年静岡県浜松市生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程・単位取得退学、ピサ大学美術史学科博士課程修了(博士:Dottore di Ricerca in Storia delle arti visive e dello spettacolo)。現在、大阪大学文学研究科教授。学術振興会賞受賞。『ルネサンス庭園の精神史』(白水社)でサントリー学芸賞受賞。他の著書に『記憶術全史:ムネモシュネの饗宴』(講談社メチエ)、『叡智の建築家:記憶のロクスとしての16-17世紀の庭園、劇場、都市』(中央公論美術出版)他。

日   時
2024/10/9, 11/20, 12/11
    
水曜 13:30〜15:00
回 数 
3回
受 講 料
会員 9,900円 [ 受講料 9,900円 ]
一般 11,550円 [ 受講料 11,550円 ]
※入会金・受講料等は消費税10%を含む金額です。

・都合により11/13は休講になりました。補講は11/20に行います(10/9記)。 ・Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。

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