日本人、東洋人にとって他者であるからこそおおいなる魅力を放ち続ける西洋――。西洋の社会と文化を歴史的な観点から見つめ直すことは、分裂と統合を繰り返してきたヨーロッパを理解するうえで不可欠です。ヨーロッパというまとまりが初めて誕生した西洋中世の歴史を、政治・経済・文化・芸術など多角的なアプローチで読み解きます。当時の記録を多数紹介し、中世人の声に耳を傾けることができるのも特徴です。(講師・記) ※図版は「皇妃テオドラのモザイク画(ラヴェンナ、サン・ヴィターレ聖堂)」 【10月期内容】 F10月15日 ビザンツ帝国の社会と文化(1)―皇帝と正教 G11月19日 ビザンツ帝国の社会と文化(2)―帝国の衰亡 H12月17日 中世西欧社会の危機―疫病のインパクト 【2025年1月期内容(予定)】 I百年戦争―英仏の相剋と国民意識 J中世末期の教会と信仰 Kルネサンス―新時代の胎動
藤崎 衛:ふじさき・まもる 東京大学教授 1975年生まれ。ローザンヌ大学、ローマ大学などに留学し、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。上智大学准教授を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授を経て教授。専門は西洋中世の文化史・宗教史。著書に『中世教皇庁の成立と展開』(八坂書房、地中海学会ヘレンド賞)、『ヴァチカン物語』(塩野七生などとの共著、新潮社)、『名著で読む世界史』(共著、山川出版社)。訳書にG・バラクロウ『中世教皇史』(八坂書房)、J・ブラック『世界史』(ニュートンプレス)。
・Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。 ・教室は変わる場合があります。当日の案内表示をご確認ください。