鎌倉時代に活躍した仏師快慶を研究する面白さは、彼がその生涯に出会った人々との交流を知ることからはじまるように思います。それは、彼の作品に残された2万名を越す結縁者などから知られるもので、仏像制作の背景にある人間関係といっていいと思います。今回は中世の天台に関わる人物と、その弟子たちが快慶から継承した信仰や人脈について再現的な視点から考えてみたいと思います。(講師・記) テーマ(予定) 前半:快慶と天台の人々(慈円・印西・法然など) 後半:快慶とその弟子たち(行快・栄快・長快など) 10分休憩があります。 画像は、1 極楽寺阿弥陀如来像(快慶・行快)、2 浄土宗阿弥陀如来像、3 天台座主慈円
青木 淳:1965年東京生まれ 総合研究大学院大学修了・博士(学術)多摩美術大学教授 専門は日本美術史・宗教文化史 鎌倉時代の仏師快慶の研究者として知られる。最近ではNHKスペシャル「運慶と快慶 新発見!幻の傑作」に出演。著書に『福島の磨崖仏―鎮魂の旅へ』(淡交社 2017)・『四国の仏像―いにしえの祈りのかたち』(淡交社 2015)など。
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