熊谷直実は、平敦盛を討ったことを悲しみ、出家したと『平家物語』で語られる人物です。その実像は、『平家物語』とは異なるところもありますが、出家して法然の弟子となり、熱心な念仏の徒となったことは事実です。実像の熊谷は、『平家物語』が語るよりももっと面白い人物です。そして、さらに後代、熊谷直実の物語は、芸能などの世界で、さまざまに展開してゆきました。その実像と物語の展開の双方を、わかりやすく解説します。(講師・記) ※映像なども少しご紹介いたします。 展覧会:法然と極楽浄土 日程:10月8日(火)〜12月1日(日) 場所:京都国立博物館 ↓↓ 展覧会詳細は[こちら](https://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/special/honen_2024/) (東京会場は終了、来秋は九州会場へ) →東京会場では法然と熊谷直実に関する展示コーナーがありました。 ****
佐伯 真一:(さえき・しんいち)青山学院大学名誉教授 1953年生まれ。同志社大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。帝塚山学院大学助教授、国文学研究資料館助教授、青山学院大学教授を経て、現在、青山学院大学名誉教授。 主要著書:『平家物語遡源』(若草書房・1996年)、『戦場の精神史―武士道という幻影―』(日本放送出版協会・2004年。第三回角川財団学芸賞)、『「武国」日本―自国意識とその罠―』(平凡社・2018年)、『軍記物語と合戦の心性』(文学通信・2021年)、『熊谷直実』(ミネルヴァ書房・2023年)、『四部合戦状本平家物語全釈・巻六〜巻十二』(共著。和泉書院・2000年〜2021年)、『平家物語大事典』(共編。東京書籍・2010年)など。
〈テキスト〉 本文資料と参考資料を配付します。 参考図書: 『熊谷直実〜浄土にも剛の者とや沙汰すらん〜』 佐伯真一著 ミネルヴァ書房 2023年12月刊行 ※必携ではございません、知識を深めたい方へのご案内です。
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