織田信長の最後の居城となった安土城は、それまでの城と異なり政治的な城へと変化し、見せることに主眼が置かれました。城であるが故、軍事的な機能も併せ持ってはいましたが、通常は機密となる内部構造を一般開放によって、世にさらしてしまいます。では、安土城とはどんな城だったのでしょう。今回は、天主の姿や主要部の構造について、詳しく見ていきたいと思います。(講師・記) ≪各回カリキュラム≫ 10月4日(金):1.安土城天主への道 安土城天主に至る道は、現在は大手道と呼ばれる道を歩いています。当時、城へはどう登っていたのか、信長はどの道を使っていたのか等探ります。 11月1日(金):2.安土城主要部の構造 天主をはじめ、主要部には本丸御殿、南殿、江雲寺御殿があったと記録されています。本丸主要部は、どんな姿だったかを探ります。 12月6日(金):3.安土城天主の姿 最も有名な天主は、どんな構造だったのでしょうか。残された記録や発掘成果から探りたいと思います。
加藤 理文:(かとう・まさふみ)1958年、静岡県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。広島大学にて学位(文学博士)取得。静岡県教育委員会を経て、現在、袋井市浅羽中学校教諭。公益財団法人日本城郭協会理事・学術委員会副委員長。特に織豊系城郭が専門。著書に『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』(ワン・パブリッシング)、『日本から城が消える「城郭再建」がかかえる大問題』(洋泉社新書)、『織豊権力と城郭―瓦と石垣の考古学』(高志書院)、『静岡の城 研究成果が解き明かす城の県史』(サンライズ出版)、『織田信長の城』(講談社現代新書)、『家康と家臣団の城』(角川選書)、『オールカラー 日本の城を極める』(ワン・パブリッシング)など。共著・監修書多数。
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